補修工事あれこれ その28 水道管 樋 ガラリ 2018:03:05:12:03:45
2018.03.05 【今日の国実】
「ヒヤリの現場」
現場での作業中、「ヒヤリ・ハット」はつきものです。
今回のヒヤリは新しいトイレを入れたこの水道管の絶妙な位置!!!
数センチずれていたらトイレ自体を変更するか、水道管の位置をずらす大掛かりな工事に・・・
現場の状況を確認してこなかったので、終わった後に胸をなでおろしました。
「鳥もハチも狙っている・・・」
この写真は換気口のガラリの中に巣を作ったお利口な鳥さんの家です。
白を基調としたシンプルなお宅に仕上がっています。
そうです!鳥もハチも見逃しません。
こういったガラリや軒下などはもう争奪戦です。
今日本で地価が最も高いのは銀座2丁目の坪1億3千万円と言われていますが、
生命の安全に関わるとなるとそんなものではないでしょう。
やっと見つけた安全な我が家ですが、家主の衛生面も大事です。
簡単には手の届かない高所で人の手も届くまいと快適な生活を送っていたところ申し訳ないのですが、立ち退きをお願いしました。
とあるお宅ではお風呂の天井にある換気口からウジが落ちてきたという事件がありました。
冬場のヒートショックなんてものではありません。
それこそ心臓が止まるほど仰天しました。
点検の結果、戸外の換気口のガラリの中に鳥が巣を作り、難を逃れた餌のウジ虫が逃げて逃げて...湯船の中にポトンと落ちてきたそうです。
ただでさえウジ虫なんて見たくないのに、茹だったウジ虫なんて何でつまんだらいいのかすらわかりません。
「流し台の下」
流し台の下のこの大きな筒、トラップと申します。
この筒の中で一旦水を止め、下水道からの臭いや虫の侵入を防ぎますが、
このような大きな筒は今時のキッチンにはありません。
なるべく厚さを抑えて、空いたスペースは収納として使われています。これまでは流し台の下の収納といえば開き戸しか考えられませんでしたが、今は引き出し式の収納も可能なんです。
何物も進化しているのですね。
「樋と枯葉のロンド」
昔から屋根より高い木は植えてはいけないと言われていました・・・
その理由は・・・
樋が詰まるからです!!!
雨樋に網をかけるといったことがされた時代もありましたが、松の枝は詰まるんです。
しかもこれがしっかり詰まってさらに厄介なんです。
であれば雨と一緒に流して詰まったところを取り除く、というのが今の主流です。
こんな感じに・・・
満タンです・・・
しかし、素人の皆様が屋根の上で作業をすることは大変危険です。
職人とて高所での作業には危険が伴います。
安全に作業を行うため、2人掛かりの作業になることもございます。
それには多少コストもかかります。
どうぞご理解のほどお願いいたします。
「不届き者への対処」
先日お伝えした賽銭箱を補修し新しい鍵を取り付けました。
この不届き者も真新しい鍵を壊すには勇気がいることでしょう。
「どんなものにも弱点はある」
その昔、一般的に使われていた亜鉛鉄管。
長い年月が経つとこうなってしまいます。
そこで、人類は銅管、鉄管、ステンレス管といろいろ試行してきました。
水道管とステンレス管の双剣といわれている銅管。
錆びないことに関してはステンレス管に引けを取らない優れものの・・・
弱点その①
凍結に対して耐性がほとんどありません。
こちらのお宅では凍結によりパックリ割れてしまいました。
弱点その②
接続が難しい。
接続には熟練の技が必要で、誰でもできるというものではありません。
手前味噌ではございますが、当社職人のスゴ技をご覧ください。
扱いやすいけれど、サビにとても弱い鉄管。
地中ではこんな状態になっていました。
そして最強のステンレス管。
そう、サビに強く、接続もアタッチメントを差し込むだけ、と至れり尽くせりのステンレス管。
最強とあって一時は流行しましたが、既存管との接触部はどうしても隙間ができる、コストがかかるなどの弱点もあります。
近年の水道管はライニング鋼管という管の内側を樹脂コーティングし、
外側はポリエチレン製のポリ管というサビや凍結に強い便利なものもありますが、
やはり見た目も大事です。
屋内の配管はステンレス製でピカピカに仕上げます。
人間と同じ。どんなものにも長所と弱点があるんですね。
広辞苑で弱点とはとのように定義されているのか調べようとしたら、「広辞苑の弱点」が出てきました...
広辞苑の弱点はなんと「日本語」!?
他の辞典に比べて、国語項目の文法、用法の説明が貧弱なのだとか。
広辞苑が弱点の定義に
「広辞苑は国語の文法、用法の説明が貧弱なのが弱点だ」といった使用例を掲載していたら最強だと思います。
国子